母は彼父から  「これが我が家の伝統だ。結婚するなら刺青彫れ」  と言われた

母は当時20代半ばで、田舎から上京してOLをしてた。
その時に付き合ってた彼氏とは結婚の話が出てて、
彼の両親とも対面済みだった。

んでその彼両親というのが、2人とも
がっつり刺青をいれてた。
なんでも彼父は、好きな女と
お揃いの刺青を入れたい癖があるらしく
息子にも同じことをさせようとした。
彼氏は当時刺青は無かったけど、
結婚する時にはいれるつもりだったらしい。

母は彼父から
「これが我が家の伝統だ。結婚するなら彫れ」
と紹介された時に言われたとのこと。
※伝統のわりには彼の祖父母は刺青をしていなかったらしい、、

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母の答えはno。

その後母は「刺青するぐらいなら別れる」と言ったが、
彼氏が、嫌だの駆け落ちしようだのごねて、
なかなか別れられなかった。

ある時母が家にいると、
彼氏と彼父がやって来て
「ご飯を食べながらゆっくり話をしないか」
と誘われた。

母は彼父が運転する車に乗って出かけた。

そして連れていかれたのが繁華街の奥にある雑居ビル。
隠れ家的店屋なんだと説明されたらしいが、
連れてかれた場所は、彼父の知り合いの彫師の店。

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看板も無く、店に入ってから、
見える箇所殆どに刺青をいれてる店主が出てきて、
ようやくそういう場所なんだと気づいたらしい。

母は逃げようとしたけど、
彼父と彼氏にがっしりと捕まれ逃げられず、
診察室みたいな場所に放り出されて
「終わるまで出てくるな」と
部屋にその彫師と2人で閉じ込められた。

それから彫師からどんな刺青を入れるか説明を受けたらしいけど、
母は怖くてわんわん泣いて話しにならず。困った彫師の人は
「さすがに嫌がってる女の子にはなぁ」と裏口に母を連れて行き、
「早く帰んな。ただサツは勘弁な」
とこっそり逃がしてくれた。

母はとにかく、逃げなければ、家に帰らなきゃと思い、
自宅ではなく、ほぼ一日かけて田舎の実家まで帰ってきた。

そのまま母は会社を辞めて、
上京したときできた友人とは縁をきって、
田舎に戻ってきて今の父と結婚。

母には昔からよくこの話をされて
「流行ってんだか知らないけど、そんなことしたり、
そんな人達と付き合ったら親子の縁を切るからね」
と言われてる。
高校の時に興味本位でシールタトゥーをした時ですら
豆腐を顔面に投げつけられて猛烈な説教をうけた。

おかげさまで私は
刺青とは縁もない
ゆで卵みたいなお肌の旦那と結婚することが出来ました。

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