高校の頃、不良っぽいクラスメイトに
ダサイ服装をからかわれていたら
同じく見た目は不良っぽいクラスメイトが
「てめーらうぜえんだよ」と
一喝してくれた
制服で部活の大会に出場するので
スカートを短くするのはもちろん
髪型をいじることも許されていなかったので面倒だ、と
友達に愚痴をこぼしていたのを聞いていたらしく
「コイツ大変なんだぞ、おめーらとは違うんだ」
と言ってくれた
最初にからかってきたクラスメイトも
「そんな大変なのか」と興味を持ってくれて、
根は悪い人達じゃなかったらしく仲良くなった
それから一喝してくれた彼の家が料理店を営んでいて
いずれは調理師免許を取って
店を継ぐつもりだということも聞いた
「高1のうちからそんな事考えてるなんてすごい」
と素直に驚いたら
「そんな事言ってくれるやつ今までいなかった」
と照れられた
親は継ぐのは当たり前だと思ってるし、
つるんでる奴らは馬鹿にしてくるしで
褒められた事なんかなかったんだと
「手痛めたら店手伝えなくて大変だからなぐらない」とか、
「あそこんちの息子が捕まったとかなったら
店と親に迷惑かかるからやべー事はやらない」とか、
言葉こそ荒っぽいけどものすごく良い人なんだと言う事が
にじみ出ていたw
その後も彼は万引きして逃げた同級生を
とっ捕まえたり(たまたま実家の近所だった)、
クラスメイトをカツアゲしていた他校生を
凄んで追い返したりと色んなエピソードを残していった
(背が高く、目つきも鋭く、反抗心で髪こそ染めてても
不潔だからと短髪にしていて何かと店を手伝わされてたおかげで
体つきががっしりしてた)
「一発もなぐらずに追い返してやったw」
と誇らしげだった
治安が悪いと言われていた高校で地味な私が
一度も被害に遭わなかったのは
彼のおかげだと思ってる
その彼から
「店継いだので来て下さい」
とはがきが届いたので書き込み
両親と並んで店の前に板前姿で立ってる写真付きだったけど、
ちょっと照れてるのが「すごい」と言ったあの時と
変わってなくて笑ってしまったw