妊娠した私は氷水の浴槽に放り込まれた。そして復讐が始まった

今から15年ほど前の話です。
短大を卒業して新社会人になった時に一つ年下の大学生の彼氏ができました。
ルックスがよくて歌もすごく上手くてバイトも忙しいのに毎日会ってくれる、
二人きりになると甘えん坊になる、
そのくせ女の影もまったくない彼に私は夢中でした。

最初の数ヶ月はすごくうまくいってました。
けれど実はバイトしてない、
適当に大学通いながらパチプロやってる、
大学も二年じゃなくて本当は二回目の一年生だった
という嘘が後々起こる修羅場の始まりでした。

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今だったらふざけるなと言って即座に別れられますが、
恋愛経験の少なかった私は

「正直に言ってくれてありがとう、これからは嘘つかないでね(ハート)」

となってしまいました。
そんな私の言葉に安心したのか
彼は私にもパチを強制(軍資金は彼持ち)、自分が負けても
私が勝った分を全部持って行ってマイナス分を減らしたいのが目的でした。
もう既にデートはパチ屋のみになってました。
大音量のパチ屋は苦痛でしたが、
パチ屋で彼が楽しそうにする顔を見ると何も言えません。

避/妊にも非協力的(恥ずかしながら
私は一人暮らしで精一杯で値の張る避/妊薬を
買う余裕がありませんでした)、
彼の母親から家庭環境(母子家庭や実家は賃貸マンション)について
色々言われてもまだ彼が好きでした。
本当に馬鹿としか言いようがない。

付き合って一年が経とうとした頃、久々にパチで大勝ちして
気を良くした彼が過去に犯した窃盗について語りだしました。
パチ屋で財布を盗み、身分証からクレカの暗証番号は誕生日ビンゴ、
20万引き出して遊んだ、と。

しかし警察もバカじゃない、
防犯カメラからあっさり身元が割れ、被害届が出されていたので
裁判にかけられ、弁済プラスαで決着ついて…
笑いながら言われました。

それってあなたに前科があるってことだよね?
と聞くと、「え?服役したわけじゃないから違うしwww」と返され、
私もバカだけどコイツはもっとバカなんだとようやく目が醒めました。

大学生なのに友達の一人もいない理由がわかりました。
前科のせいで停学、まわりに総スカンをくらっていたからです。

別れなきゃと思ったまさにその翌日、私の妊娠がわかりました。
当然彼にも伝え、一言わかったとだけ言うと
その日はパチどころではないので解散。

そしてその翌日、話し合いがしたいからと
彼のアパートに呼ばれ、突然浴室に連れて行かれたかと
思った次の瞬間私は浴槽に放り投げられました。
氷水でした。

服を着たままだったので体の重みと冷えというか
激痛は本当に危険な状態だったと思います。
お湯とタバコを混ぜた物を無理矢理飲まされ、
意識が薄れていく中でこれでよしと
ニッコリ笑った彼に本気で刹意を覚えました。

結果は流産。
父親はロクでもないけど私の子供。
自分の甘さのせいで失った物の大きさに泣かずにはいられず、
泣いて泣いて泣きまくりました。

氷水に投げられた翌日は這うようにして病院に行き、
医者は不信がっていましたが
悪ふざけしたとかよく分からないことを言った気がします。
この時は会社に連絡どころではなかったので、
無断欠勤で解雇されました。

もう失う物がなくなった私はこのまま別れてたまるかと
復讐することにしました。

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しおらしくあなたさえいればいいと言い、
私から積極的にパチに行くよう仕向けました。
当たったらすごいけど負けると大きいスロットに投資させ、
毎日朝から晩までパチ屋にいる日々のせいで
あっという間に資金はショートしました。
そして同時に彼の留年が決定。
毎日パチしかしていなかったので当然です。

彼の母親は留年を私のせいだと言いましたが、
留年はニ度めで理由は前回と同じくパチ屋通いのせいなので、
私が会社に行っていた間のことまでは知らないからスルー。
彼は四人兄弟の末っ子だったので二回もダブられたら仕送りも無理だ!
パチやめろと親にひっ叩かれて大学を中退しました。

仕送りはもちろんストップ、仕事を探す羽目になって
慌てていた彼にブラックだと噂になっていた万年人手不足の
会社を勧めて見事採用です。

一発目で採用された俺はすごいと社会人生活を舐めてかかり、
かなり早い段階でストレスを溜め込むように。
彼にパチ行ければ気分転換になると言い、
軍資金はどうするのと聞かれたので
あなたは働いてるから社会的信用がある、
お金が借りられるんだよと言うと、
最初は躊躇していたようですが
あっさりお金を借りられた現実に大喜びしていました。
(当時は今と違ってサラ金は簡単に融資してくれた)

またパチ、スロット狂いに逆戻りするまで入社からわずか二週間でした。

毎日閉店まで粘り、その後はなんかダラダラしているうちに
あっという間に夜中です。
当たり前ですが翌日の早起きに影響が出、
入社一ヶ月未満にも関わらず遅刻の常習犯でした。
さすがのブラック企業もそんな彼をよしとはできず、
入社二ヶ月を迎える頃には自主退職。
居づらくなって耐えられなかったんだと思います。

借金先も三社に増えていました。
もちろん返済はできません。
私も無職ですので彼に協力はできません。

そしていよいよ彼の実家に取り立ての電話が
かかってくることになります。
両親は顔面蒼白で彼のアパートにやってきます。
車で片道五時間かけて…
話し合いには私も同席です。

当然彼は私が借金するようにそそのかしたと言います。
ここで私は「いい加減にして!留年も私のせい、
寝坊を繰り返して遅刻ばかりで会社に行けなくなって
辞めたのも私のせいじゃないよ!」
と言い、彼は父親にブン殴られてました。
(母親はキーキー言ってきましたが、彼父は話のわかる人でした)

彼はその場でコンビニもない田舎に強制送還決定、
都会を離れなければならないことに号泣していました。
借金も彼名義だから私には関係ありませんし、
どうしたのか私はわかりません。

長男が一流企業をリストラされたのも
次男が閉店後の商店から金庫盗んだのも
長女は不妊を理由に離婚されたのも私には関係ない。
女手一つで私と妹を育ててくれた、
会ったこともない母をタヒぬまで貧乏なんて嫌、
耐えられないと笑い、片親やその子供は
世の中の荷物だと自覚なさってる?
と上品な言葉に田舎訛りで説教された屈辱も果たしたかった。

それから四年後、どうやって知ったのか
実家に電話をかけてきた彼母。

「どうせ誰も結婚してくれないまたでしょうから、
誠心誠意親に尽くす気があるなら迎えてあげてもよろしいのよ」

と言われた母が笑いながら

「もう十分尽くして貰ってるので大丈夫ですよ」

と言ったら電話を切られたらしいです。
すべて自分の馬鹿さが招いたことですので、
あえて忘れてはならないことだと思っています。
いつかの警察2○時に彼が出ていたのを思い出して書き込ませていただきました。
長々と大変申し訳ありませんでした。

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