母が地上げ屋と戦い妹が交通事故で歩けなくなった

母が地上げ屋と戦い妹が交通事故で歩けなくなった
私と妹はすごく仲の良い姉妹で、
昔兄が住んでた木造平屋の賃貸を2人で住んでた。 
その1軒隣に両親の家がある。 
 
ある日仕事から帰ると、
何やらガラの悪そうなスーツを着た男が何人かうろうろしていた。 
見るからにその筋の人達で、
なんか嫌な予感がした。
 
近所でいち早く情報をゲットした人の話によると、
大家がこの一帯を売りに出したと言う。 
そう、彼らは地上げ屋だった。
頭に来た母は大家に詰め寄った。 
 
「住む所なくして心中でもしろって言うのか!!」 
 
大家の言い分は
 
「私も歳だしここを管理するのはしんどい。
だから売りに出した。あとは地上げ屋と交渉してくれ」
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と言って逃げた。
その日から母と地上げ屋の戦いが始まった。
町内会で集まって対策を練るも、
みんな地上げ屋が怖いからか関わりたくないと
言って泣き寝入りする人続出。
残ったのは母とYさんの旦那さん。
あと2~3人戦うって言ってた人がいたが実質何もしない。 
母とY旦那だけで地上げ屋と交渉開始。しかもうちの前w 
 
子供たちは危ないから中にいなさいと言われ、
玄関から聞き耳をたてていた。
危なくなったらなんとかしようと思ってたので。
 
母の言い分
『出て行けと言うなら出て行ってやらん事もないが、
出て行くのにはそれなりにいろいろ必要』
 
地上げ屋『それはもちろん用意してある。
うちの不動産の新築マンションへ入ってもらえばいい』
 
母『どんなマンションかもわからないような所より、
立ち退き料を払え』 
 
地上げ屋『50万出す』
 
母『はあ?50万で何ができるんだ!』 
 
地上げ『80万だ、それ以上は出せん』 
 
母『200万出せ!それで手を打ってやる。
じゃなきゃ出て行かない。私が声をかければみんな出て行かなくなる』 
 
地上げ屋『ふざけんなババア!!』 
 
母は胸倉つかまれ凄まれたが、怯まない。
ここでY旦那が止めに入る。(Y旦那の役割) 
ちなみに父はヘタレなので、部屋の奥でおろおろしてるだけ・・・。
交渉は何日も続いた。 
地上げ屋は1軒1軒脅しをかけに来たらしいが、
みんなで立退料をもらわなきゃ出ていかないって口合わせた。
 
そして早く出て行ってもらいたい地上げ屋は折れた。 
すでに自力で引っ越しって行った人除いて、
今残ってる人達に立ち退き料として
200万払うと言う約束になり、母大喜び。母英雄。 
 
だが真の修羅場はここからだった・・・。 
 
引っ越しの目途もたち、
50万あげるからあんた達姉妹は
2人で暮らしなさいと言われ、私も大喜びw 
どんな部屋を借りようかなあと
2人でうきうきしていた。
 
その日は小雨だった。
私は部屋も探しに行きたいし仕事を休んだ。 
当時、妹と私は同じバイトをしていた。
2人で一緒に行く時は電車で通勤していたのだが
今日は1人なので原付で行くねと、
妹は小雨の中を走り出して行った。
その間私は不動産屋へ行ったり、
お腹が減ったのでご飯を買いに行ったりして、
母と一緒にご飯でも食べるかと両親の家に行くともぬけの空。
 
でもテーブルにメモが置いてあった。 
それには震えるような文字で病院名と電話番号が書いてある。 
よく見ると兄の携帯番号も書かれてあった。
 
母は昔から喘息持ちで、
何回か救急車のお世話になった事があった。 
だから母の喘息の発作が起きたんだと思って、
兄の携帯に電話した。
 
私「お母さん大丈夫?喘息出たの?」
 
兄「お前どこ行ってたんだよ!!
妹が原付で事故って今重体なんだぞ!!
背骨が折れてるから、もう歩けないって言われた!!」 
 
私「え・・・・・嘘」
 
あまりに突然すぎて思考が
停止するってあるんだなと思った。 
なんかドラマのワンシーンみたい・・・
ってぼーっと考えてた。 
 
私「私もそっち行く!」
 
兄「いやこっちに来ても邪魔になるだけだし、
電話番しといてくれ」
 
そして夜になり疲れ切った表情で帰って来る両親。 
詳しい事を聞くと、どうやらトラックと原付が接触したらしい。
妹は吹っ飛ばされ背中を強打。その時に背骨を折って脊髄損傷。
両足は神経がマヒしてて二度と歩けませんと
言われたと母は泣いていた。 
翌日お見舞いに行ったらぐったりした妹が 
 
「お姉ちゃん・・・なんか足がおかしいんだけど」 
 
ここで涙ぐんでしまう私と両親。
泣かないとみんなで決めたのに泣きじゃくるヘタレ父。 
 
「足の感覚がないよ、おかしい」 
 
妹はずっとそれを繰り返してて、
まだ本当の事は言えずにとりあえず
落ち着いたらきちんと話そうって両親と決めた。
ところが担当医は
 
「後に長引かせるだけ本人にとっては残酷な事だと思います。
なのでご家族の方が言いにくいのであれば私が言います」
 
母はそれを断った。
一番カミングアウトするのに適切な人物は誰か、
と考えたらやっぱり妹の彼氏だろうと言う結果になり、
そこから数日後、彼氏に真実を話してもらう事になった。
 
しばらく病室に2人で話してもらって、私達は外で待機。
話し終わったと聞かされて妹の病室に行くと、
妹はニコニコしてる。
 
あれ?・・・なんかおかしい、と彼氏の顔を見ると
 
「ちゃんと話しました!」←ドヤ顔 
 
妹「退院できる頃には歩けるんだよね?」
 
私と母絶句。
お前何を話してたんかと・・・。
 
しかしその彼氏、もう二度と歩けない
と言う真実を知ると妹を捨てた。
 
私は仕事を休み母と毎日お見舞いに行く。
病院が遠いので電車で約2時間かかる。 
朝早く行って夜遅く帰る日が続く。
 
本来ならすぐに手術をして背骨に
プレートを入れたりするのだが、
妹の体力が落ちてるのと、
強打した時に背中に溜った血を抜くのが
先だと言う事で、後伸ばしになっている。
 
少しでも体を動かすと激痛が走り、
寝返りも自力でできない。 
なので私達の顔を見るといつも
痛い痛いと八つ当たりしてくる。 
それが毎日続くとこちらも心身共に
くたくたになった。 
 
そんな時、父が仕事を休んで起きて来ない。 
父は末っ子の妹がかわいくて仕方なかったので、
よっぽどショックだったんだねと母と言っていた。
 
だが次の日も休んで寝ている。
具合が悪いのなら病院に行きなさいと
母が起こしに行くと何やらブツブツ言って、
要領を得ない。
 
結局父はまた次の日も仕事を休み、
イライラした母が布団をひっぺがした。
母「いい加減にしなさいよ!
しんどいのなら病院行くとかずっと寝てても
治らないでしょっ!」 
 
父「もういい」 
 
母「何がもういいのよ」
 
父「わしは死んだらいい」 
 
母「はあ?」
 
母、父が何が言いたいのかわからずさらに激高。
仕方なく私が優しく聞くと、お前になら話すと言って来た。 
 
なので母に部屋の外に出てもらって、
2人きりで話した。
 
私「どうしたのよ、お母さんも心配してるよ?」
 
父「わしなぁ・・・借金ある」 
 
ええええええええええ!!? 
 
しかもよくよく聞いてみると
なんと借金総額400万・・・。 
 
その事を母に伝えると母激怒。
鬼のような形相で父に詰め寄っていた。 
 
その日から私と母は借金の返済に
追われるのだった。
まず本人が借りた時の契約書を全部出させて、
借金総額はいくらか細かく割り出した。 
 
その後キャッシングカード全部没収のち、
今手元にあるお金集めて少額から
消して行こうってなって銀行と返済手続きは私の役目になった。
 
母は毎日どこかにお金を貸してくれと電話していた。
そんな中、父だけはのほほんと仕事に行って、
お見舞いと借金返済に追われてくたくたになって
帰って来た私と母に向かって
 
「ご飯は?」
 
と言う始末。 
今思えば母はこの時点で
離婚を考えていたのではないかと思う。 
 
父は大手キャッシングだけでは
足りなくなってきたので、
闇金にまで手を出していたので
利子だけで払えなくなってきていた状態。 
とにかく1日でも遅くなると高利子がつくので、
母は必死にお金集めて、
私はそれを銀行に振込みに行ったり、
もう父の名前ではお金を貸さないでくれって頼んだりした。
 
結局立ち退き料200万も使わなければ
ならなくなり、安い市営に引っ越した。
親戚に頭を下げてお金を貸してもらったりして、
なんとか全額返済。 
 
キャッシングの奴らって、
お金返すって言うと嫌な顔するんだ。 
しかも、またのご利用をお待ちしてますだって、
もう二度としません!って言った。 
 
カードは全部ハサミ入れて破棄。
って、ここまで書くと
すごくいい母みたいだけど後日談。 
 
母、妹の事故で勝ち取った慰謝料独り占め→
家購入→父と離婚、蹴りだすように追い出した→
妹にまで出で行けと追い出す→母、1軒家で
のうのうと1人暮らし。
 
ちなみに私はとっくに結婚して家を出てたけれど、
あるしょーもない理由で母から縁切りされて絶縁。 
 
妹も今は結婚して1児の母です。
 
妹は一生歩けません。
でも車の運転もできるし出産もしたし、
私よりすごいです。 
立ち退き料の相場は知りませんが、
かなりの昔の事なのでそんなもんなのかなと。
えーと後出しみたいですが、
言わせたんではなくて、僕が言いましょうか?
と最初に言って来てたんです。 
で、母が一度は断ったけど彼氏の方が妹のショックが少ないかも・・・
とまかせた感じでした。 
 
自己破産は世間体を気にする母は絶対しませんね。 
あと事故の相手は普通のおっさんで運送会社勤務だった。 
現場検証で不利にならないように嘘ついたりして
矛盾がたくさん出て警察が怒るぐらい。
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