3.11の震災から嫁「彼氏ともうダメかもしれない。今日誕生日なのに一人だよw」

転職先の会社までの行き方調べるのに
グーグルマップのストリートビュー見てたら、
会社の玄関前の道路でホウキとチリトリ持って掃き掃除してる
金髪ショートカットのギャルの後姿が写っていた。
この会社すげーなwwwって思ってたらそのギャルが去年嫁になりました。

面接受けて入社となり、初日に事務所で挨拶したときに、
お目目クリクリ金髪ショートカットの嫁がいた。
ほんとに居たよwwwって思って笑いそうになったけど我慢した。
そしたらなんと嫁の隣の席のデスクだった。
めっちゃ可愛い!!一目惚れ!!とか全くなくて、
その時嫁には彼氏がいて俺は不倫してた。
なのでお互い恋愛対象として全く見ていなかったどころか、
ギャルっぽいしこいつはないわぁって思ってたぐらい。
俺は黒髪ポニーテール最強!と思っていたので
金髪ショートカットには見向きもしなかった。
真逆だもの。

スポンサーリンク

そして俺は入社3日目にして盛大に風邪を引いた。
入社したてということもあり休むことも出来ずマスクしてゴホゴホしてたら
翌日、隣の席の嫁に風邪を移してしまった・・・

すごい申し訳ないし印象悪いだろうなぁと思いつつ
入社したてだし話しかけることも出来ず風邪ダルくてモヤモヤしてたら
嫁から自分のPCにメールがきた。
件名なし、本文には「画面小さくして見て下さい」
と変なURLが貼られているだけ。
貼られていたURLを開くとそれは”コッサン”だった。

当時の俺はコッサンを知らず、何かの勉強用なのかと思ったぐらいだったが、
とんでもない悪魔メールだった。
見始めて10分で笑いを堪えるのに必死になった。
風邪ひいてマスクしてなかったら完全にアウトだったと思う。
入社したてってほとんど仕事なくて、暇な時間が多かったから、
それに気づいた嫁が暇つぶし用にとコソっと送ったそうだ。

とりあえず風邪を移したことは怒っていないようだった。
安心しつつ何気なく隣で仕事してる嫁を見たら、
スゲー画面小さくしてコッサン見てたwww

その後、休憩中におしゃべりするようになり、
普通に接することが出来るようになったあたりで、
ストリートビューのことを教えてあげた。
グーグルマップにものすごい怒りを向けていた。

入社して数ヶ月が過ぎた頃、
嫁「今度飲みに行きませんか?」
とお誘いがあった。
俺「いいですけど何故ですか?」
聞くと、違う棟の事務所の人(Aさん女性)と現場の人(Bさん男性)と三人でよく飲みに行くらしい。
そこに俺もと声をかけてくれたのだ。
工場ともコミュニケーションとれるし仲良い人作っておいて
悪いことはないので参加させてもらうことにした。
その後、この4人で良く飲みに行くこととなる。現在もとっても仲良し。

そしたらなんとBさんは俺が前にいた会社にいた人で、
俺と同じように前の会社を辞めて今の会社に入ったそうだ。
俺が前の会社で大変お世話になった先輩(Cさん)の2期上の先輩だった。
同じ業界だからまぁよくあることなのかもしれない。
がしかし、Bさんからびっくりする発言が
Bさん「実はお前がウチの会社にくるって決まったときCから連絡があった。
“俺を宜しくお願いします”と言われたよ。だから飲みに誘った」
って。
危うく涙ちょちょぎれるかと思った。

業界の基礎から何から何まで教えてくれたCさん。
Cさん「会社に残ればいいのに辞める必要ねぇだろ!最後の挨拶なんかいらねぇよ!!」
と怒りながらも見送ってくれたCさんは辞めた後のことも気にかけてくれて、
Bさんにわざわざ連絡してくれてたのだ。
ヤクザみたいにおっかない人だけど、情に厚くとても慕っていた人でした。
Cさんには一生頭あがんない。

俺がCさんの優しさに涙目になりながらしっぽり飲んでる横で
嫁は日本酒利き酒3種盛りとか飲んでベロベロになってた。
俺に興味あって誘ったわけではないことは確実だった。

そんなわけで俺は不倫継続しつつ嫁は彼氏とうまくやりつつ
AさんBさんと嫁と俺の4人でよく飲みに行った。
同僚として仲良くなりそのまま一年半ぐらいは進行した。
嫁の年は俺より4歳下だったけど、仕事がものすごいよく出来る。
タッチタイプ楽勝、頭の回転早いってんで
違う部署だったけど物凄い頼れる人だった。
金髪ギャルだったけど。

職場では年が近いこともあって
嫁には不倫してることも言ってたし嫁が彼氏と同棲し始めるって話も聞いたし
彼氏の実家に挨拶に行ったってのも聞いた。
お互いに相手に渡す誕生日プレゼント何にしようかと相談しあってたぐらい。

その関係が変わったのが3.11の震災からだった。

自分達が被災したとかそーゆーのはなかったんだけど、
その翌日だったか翌々日だったか出社してきた嫁の様子がおかしい。
テンションどん下がり。
それとなく何があったのか聞いたところ、
嫁「彼氏の実家が被災して彼氏父が行方不明になっている」
と涙ながらに語っていた。
結局彼氏父は無事だったのだが、
その時から彼氏との関係に変化があったようで、
聞いてる感じでは彼氏は被災した実家やその地域の支援を第一に行動してたみたいで
夜は毎日一緒に上京してきた人達と支援について会合?を開いたり現地に行ったりしてたらしい。
嫁はその人達のお弁当作ったりしてサポートするって感じだった。

まぁ同棲したてで、そんな状況だと辛いだろうなぁと思ったんだけど、
特に何をしてあげるわけでもなく過ごしていたある日、
嫁「彼氏ともうダメかもしれない。今日誕生日なのに一人だよw」
ってすごい悲しい顔しながら笑ってた嫁がいた。
さすがにそれは可哀想だと思い、
俺「じゃあ今日は俺と一緒にご飯食べよう。お祝いくらいするよ!」
って言ったら
嫁「いいの?じゃあお願い!」
ってことで初めて二人で夜ご飯を食べに行った。
いつもは居酒屋しか行かないので嫁の好み分からず、
誕生日だからと気合い入れて結構お高級なイタリアンに連れて行った。
後にナイフとフォークで食べるご飯は疲れたと言ってた。
金髪ギャル相手にチョイスを間違えたようだった。

その時に彼氏との状況も聞いた。
田舎と都会の温度差って言ったらいいのかな、
嫁は都会生まれ都会育ちで何回か引っ越しをしていて、
濃いご近所付き合いとかはあんまりなかった。
田舎特有?の地域の繋がりの強さがわからなかったみたい。
震災から3週間くらいは嫁は夜ずっと一人ぼっちだったと知った。

俺は田舎生まれ、途中から都会育ちなので
彼氏の気持ちも多少は理解出来る部分はあった。
自分も都会の人の近所付き合いの薄さに初めはびっくりした。
上京した時にタオル持って同じボロアパートの人たちに挨拶に行ったときは
変な目で見られたし居留守も使われた。都会人薄情だなぁって思ったもんね。
まぁでも彼女の誕生日すら無視するのはどうなのかと思った。彼氏から嫁に、
「都会育ちのお前には俺の気持ちなんてわかんないだろうな」
的なことを言われたらしい。そりゃわかんねーだろうなぁ。嫁も
「ちゃんと理解してあげることは出来ないかもしれない」
的なことを言ったらしい。

スポンサーリンク

嫁が物凄く寂しい思いをしているのは分かったし、
彼氏との亀裂が深くなっていて
一人で家に居てもつまらないだろうと思ったので
その日からちょくちょくご飯を誘うようにした。
ご飯といってもラーメン屋とかファミレスとかその類ね。ほとんどラーメン屋だった。
あとAさんBさんを誘って4人で飲みに行く回数も少し増やした。

そんな4人で飲んだある時の帰りに、
終電ギリギリのタイミングで帰ったことがあった。
AさんBさんは家が近く、
俺と嫁は家が近かったので途中から嫁と二人で帰っていた。
俺の家は駅から歩いて10分くらい。
嫁の家は駅から歩いて30分くらいの距離だったので、
いつもは彼氏が飲み屋、もしくは最寄り駅まで迎えに来てくれていた。
でも今はそのお迎えは来ない・・・
なので、
俺「もし嫌じゃなかったら酔いが醒めるまで
俺の家で話そうか?その後家まで送っていくよ?」
と言った。嫁は迷いつつもokしてくれたのでとりあえず俺の家に行った。
このときはまだ下心はなかった。
ほんとに3時頃まで話して何もせず送って行った。

そこから二人でご飯食べた後も俺の家で過ごすことが多くなり、
休日もたまに一緒に過ごすようになっていた。
海外ドラマとか一緒に見たりしてた。

俺も不倫関係が終盤を迎え始め、
段々と会う回数が減っていっていた。
その空いた時間を嫁と過ごしていた感じでした。

家で話しすると周りに気を遣わなくていいし、
お互いの異性の好みの話しもよくするようになっていた。
ふと金髪ショートカットを黒髪まではいかなくても
茶髪ポニーテールにしたらどうなんだろうと考えたら、
意外と可愛くなるんじゃないの?と思い、
女として意識し始めた。
嫁にも
俺「髪伸ばしてみなよ?似合うと思うよ」
嫁「えー?じゃあ伸ばしてみようかな」
とか言ってくれてそこからほんとに伸ばしてくれた。

そんなある日、嫁から
嫁「彼氏とは別れたみたい」
俺「みたい?」
嫁「よくわかんない。彼氏は実家に帰るようなことを言っている。
  私と別れるのか聞いたら、何も言わなかった」
と聞いた。曖昧だなぁwと思っていたが、
まぁ二人のことに首突っ込みすぎてもよくないので流した。

異性として意識し始めていた俺は、
じゃあ彼氏と別れたんならやっちゃってもいいよな。
と思い、いつものように家で二人でいたときに襲った。
勢いに任せて・・・ってのではなく、
ちゃんと雰囲気を作りそうなるように仕向けた。
がしかし、キスした後、胸に手を伸ばしたあたりで嫁からストップがかかった。

嫁「いやいや。俺さんwこれ以上はまずいでしょ」
俺「そっか。嫌だった?」
嫁「嫌とかじゃなくて、私の立場が曖昧だし・・・同じ会社だし・・・」

確かに前に同じ会社の人とかありえないよねーって話をしたような、、、
と思ったけど嫌ではないとのことだったのでこれはイケると思い、
俺「じゃあこれ以上ダメってラインを超えない所までで」
と言ってキスしたり耳弄ったり首筋弄ったりした。
こうなるとなし崩しにダメのラインを越えることが出来る。
結局最後までした。
会社には絶対バレないようにしようということだけは約束した。

その後、彼氏とは正式に?ダメになったとのことで、
彼氏は実家へ、嫁は一人暮らし用のアパートを探すこととなった。
喧嘩別れとかではなくきちんと話が出来たんだろう。
彼氏は嫁が部屋を見つけて引っ越しが完了してから実家に戻るそうだ。
引っ越しも彼氏が手伝ってくれたらしい。多分6月ぐらいだったと思う。
そんな形で嫁と彼氏の関係が終わった。

嫁とは引っ越してからも割り切りのような状態が続いていた。
この時俺はすでに嫁に好意を抱いていたが、
嫁の気持ちがわかんなかった。
多分嫁も俺の気持ちがわかんなかったと思う。
ただ一緒に居て居心地が良いと言ってくれていたので安心していた。
でもこのままじゃいけないと思いつつ、
機会があったら告白しようと考えていた。
平日の仕事が終わってから、休みの日はほとんど一緒に居た。
俺の不倫関係も完全に終わっていた。
夏休みを利用してAさん、Bさん、嫁、俺の4人で一泊の旅行に行った。
俺の車で行ったのでAさんBさんを送り、嫁を家に送るついでに
嫁の家でちょっとくつろいでいた。
そして俺は嫁に告白した。

俺「気づいていると思うけど、嫁のことが好きです。
順序が逆になってしまって申し訳ないけど、
  付き合いたいと思ってます」
嫁「ん~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
すっげー煮え切らない返事。
嫁「好意を抱いてくれているかもしれないとは思っていたが、
割り切った関係として見てるんだろうと
  思ってそこは考えないようにしていた。
それと元彼のことがまだ好きな気持ちも残っていてちゃんと吹っ切れていない」
俺「じゃあこれからはそういう対象として見て欲しいんですが、できる?」
嫁「少し考えさせて欲しい」
俺「あと、俺の年齢が年齢で30までに結婚したいと思っているので
付き合うなら結婚を前提として考えて欲しい」
この時おれ27歳くらい。
嫁「重てぇ・・・・・わかりました」
ってな返事をもらった。

てっきり1週間くらい考えて返事もらえるものだと思っていたら、
待てど暮らせど返事が来ない。1ヶ月くらい経って、俺から痺れを切らして聞いた。
俺「あのう・・・・お返事待ってるんですが・・・いかがでしょうか?」
嫁「・・・はい。ですが時間が欲しい。すぐに答えが出てくるとは思えない。
  もし答えを出す前に俺さんが他の女性といい関係になった場合は私は身を引きます。
  自由にしていいです。なので時間を下さい」
俺「わかりました」
返事が来るまででの間は今まで通り、やることはやって、
ずっと友達以上恋人未満の生活が続きました。

結果、ちゃんとした返事が来るまで7ヶ月程待ちました。ほんと長すぎ。
その日、いつもはメールでのやりとりがデフォだったのに、
珍しく嫁から電話がかかってきた。

嫁「いま平気?」
俺「これから友達とカラオケ行くとこ。というか受付中。」
嫁「じゃあまた今度でいい。またね」
って。なんだこれと思ったけど、その時もしかしたら返事なのかなと思った。
でもカラオケきちゃってるしでその日は何もなく、週末にいつものメンバーで飲んだ。

その時には4人で飲んだ後、帰りは嫁のアパートに泊まっていくようになっていて、
嫁の家に入って、風呂入って一息ついて寝ようとしてたときに、
嫁「あのね、あの時の返事なんだけど・・・」
俺「うん」
“キタ━━━━ヽ(゚Д゚,,o)ノ━━━━!!!!”って思ってたけど平常心平常心。
嫁「俺さんが好きです。付き合って下さい」
って。でもあんまり長く待たされたんでちょっとムカついてて、
俺「今日はお互いお酒入ってるし、酔っ払って言ったと後から言われても嫌なので、
  明日起きてからもう一回言って」
と言って寝た。そして翌日の朝にもう一回言わせた。

その日から正式に付き合うこととなった。ここまで出会ってから約2年半位か。
まぁ先にやることやってしまったので新鮮さは殆ど無く、今までと変わらない生活だった。
二人で旅行に行ったり買い物したりしながら2年ほど過ごし、
その後同棲して3ヶ月で結婚した。
入籍したの日は俺が30歳になる1週間前。ギリギリセーフ。

現在、嫁妊娠中で俺が盛大に風邪を引いたため実家に避難させてる。
髪もずいぶん長くなってポニーテールが似合う可愛い嫁になりました。

スポンサーリンク