一生気づけないことを母は知恵として与えてくれた

母との会話で昔考えてたことがぶわーって蘇ってきたのがスレタイ
最初に、私は一応社会人してますが、アスペ傾向があります

今30歳なんですが、周りにびっくりされるくらい幼い頃の記憶がありません
小3で一度引っ越してるんですが、それより前の記憶がほぼ無いです
ですが、母親が写真とかを大切にする人で、
保育園の頃からの卒園アルバム等はきっちり保管されてました
私の通っていた保育園と幼稚園では、
節目節目に写真を撮って画用紙で
作ったカード入れに挟んで保護者に渡していたそうで、
それも出てきました
夫と母と私でそれを眺めていて、
母が私のアスペエピソードを色々語ってくれました

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例えば、一番古い話しだと、保育園では足の力を強くするため四輪車っていうのかな、
車型の乗り物にのって遊ぶ時間があったんですが、
私は毎回ディズニーのヒューイのやつに乗ってたそうです
他のを渡しても、ヒューイにしか乗ろうとしなかったとか
その話で当時の記憶がブワッと蘇ってきました
ヒューイにこだわってたのは確かなんですが、当時の私はヒューイが大好きでした
大好きで大好きで、そんな大好きなヒューイの背中に乗ってることが満足立った
まだ一歳かそこらのことなので、満足って感情とはまた違う未熟な気持ちだったけど、
言葉にするなら満足が一番近い感情
そんな昔の感情が蘇ってきて、びっくりした
ヒューイの背中に乗って、目の前にヒューイの頭と帽子があって、
その帽子を触るのがとても好きでした

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次の古い記憶は、幼稚園の頃、
その頃の写真はどれを見ても私は変なポーズしかしてませんでした
体を腰から横に倒してL字型にしてのダブルピース
母はそんな写真を見て、「なんでかこの子、カメラ向けると変なポーズしかしなかったのよ」
それを聞いた瞬間、ブワッと当時の楽しい気持ちが蘇ってきました
私はどちらかというとパワフルな子で、常に動き回ってないと
体の中からエネルギーが溢れ出しそうなほどでした
でもカメラを向けられたときに動くとぶれてしまう
カメラマンや園の先生から「止まって!」と言われても、溢れ出てくる楽しい!
って気持ちが抑えられず、止まるために体をL字型に曲げてた
つまり、変なポーズしてる私=楽しくて楽しくて仕方のなかった私
そんな変なポーズで写真を撮られるのも、楽しくて仕方なかった
そして写真を見返していて、「私変なポーズだなー」
とは思ったものの、「私変だなー」とは思わず
夫に「お前って昔から変なヤツだったんだな」と言われ、改めてちょっとアスペを自覚した
母が言うには保育園の頃から周りに「私子ちゃん、へん!」と言われ続けていたらしい
言われすぎて気にしなくなったのかもしれないけど、
今も昔も周りからどう思われるかってことに普通の人よりも鈍感みたい

その次の記憶はランドセルを買ったときの写真
私はずーっとピンクのランドセルがいいと言ってました
これは覚えてるけど、でもなんでピンクが良かったのかは、全く覚えてない
当時は今と違って赤と黒のランドセルばかりで、
全校生徒1000人超えるマンモス校だったけど、ピンクは私1人だけだった

すっごく目立つから、上級生からイジメられた
でも人の目を気にしない私はなぜイジメられるのか当時は理解できてなかった
学校の先生や親はピンクのランドセルのせいだろうってわかってたらしいけど、
幸いクラスメイトはいい子しかいなくて、皆仲良くしてくれたから
上靴が無くなろうが、下足が焼却炉の中から見つかろうが、全く気にしてなかった
しかし、母いわく、実際は学校でも
「私子ちゃんだけなんでランドセルピンクなの?ヘンだよ!」と責められたりしてたらしい
だけどアスペの私はそのことに気づかず、
「お母さん!みんなピンクのランドセル羨ましがるんだよ!」と報告してたらしい
その時母は学校から「私子ちゃんのいじめの件で」
と連絡を受けていたので、内心で「この子いろんな意味で大丈夫か」と思ってたらしい
人の悪意に気づけ無いから、自衛できないんじゃと不安もあったらしい
でも母の凄いところは人とズレてる私を全く責めなかったし、
人と同じようになれとは言わなかったこと
成長するにつれて人とズレてることを周りは許さなくなってきたし、
相当イジメられたけど、それでも私の生き方を否定しなかった

私にとってイジメられないような生き方をする方が、
イジメられることより辛いことだとわかってたみたい
その代わり母はルールをくれた
「こういう時は、こうしなさい」っていう、
社会で生きていく上での最低限のルール
私にはなんでそんなことが必要なのか理解できないし、
自分では多分一生気づけないことを母は知恵として与えてくれた
お陰でちょっと特殊な仕事だけど、社会人がやれてる
今、とっても幸せ!

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