私は家が貧しかったので、大学は無理だと判断。なるべく良いところに就職したいと思っていたので、 高専に進学しました。

私は家が貧しかったので、
大学は無理だと判断。
だけどなるべく良いところに就職したいと思っていたので、
高専に進学しました。
高専では当時の就職率の悪さから、
大学に編入を希望する人も多く、
最初からブレずにこの職種で就職と決めていた私は珍しい方でした。

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推薦を貰うために成績のボーダーを決め、
ゼミもその業界に強い先生を選んだくらいです。
私が就活したのは2011年頃からでしたが、
高専とは言え、けして楽ではありませんでした。
希望する職種を紹介してもらおうにも、
毎年求人をだしているような企業さえ、
その年は求人を控えていました。
他の企業を当たっても、求人はあっても、
男性しかとらないところばかりでした。
君が男ならね・・・と言われて悔しい思いもしています。

職を選ばなければ・・・と言われそうですが、
学校では四年間を通してそれ相応の勉強をしてきたのだから、
その能力と技術を社会に還元すべきだと口を酸っぱくして言われ、
比較的求人の多かったサービス業などは選択肢から除外されていました。
最終的には職は見つかったのですが、
やはり希望した職種は求人そのものがなかったので、
就けませんでした。
あの頃はリーマンショック、
民主党政権、事業仕分け、震災で、
日本全体が疲弊していたんだと思います。

新卒至上主義でなければ、
二年後には求人を再開している企業もあったのですが、
中途は受け入れていない、
もしくは即戦力になれる経験者のみとのことで、
今でも希望職種にはつけていません。

転職先を探すにあたり、
大学の頃の人脈を使い、いろんな方を紹介していただけたのですが、
年配の方からは

「平成生まれはずっと売り手市場でしょう?学生の頃何をしていたの?
学歴に胡座をかいて遊んでいたの?」

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と言われてびっくりしました。
私より5歳ほど年上の方は
「当時は大変だったよね」と理解を示してくれますが、
それより上の方からは

「民主党政権?もう忘れてしまった。震災は覚えているけど、
酷かったのは国全体ではなく被災地でしょう?」

と言われました。
更には当時選挙権の無い私に
「自分で選んだ政党に文句言っちゃいけない」と言ってくる人もいました。
理解してくださらなかった方とはそれ以降ご縁は無かったものと思っていますが、
当時あれだけ騒がせた民主党政権時代を
スッポリ忘れていることが衝撃でした。
そして少数ではありますが、バブル後の氷河期を経験した方から

「私達の方が酷かったのだから、それくらいの不景気で嘆くな。
贅沢言うな。甘えるな。
私達より酷い氷河期を経験してから転職だなんだ言ってみろ。」

と言われたことも衝撃でした。

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