絶対に子供は残さない

正確な年齢や正確な時期を
完璧に覚えているわけではないので、
年齢は記憶を頼りに算出した概算です
数年の誤差があったとしたら
私の記憶違いか計算ミスによるものと思います

私の親族には車椅子に乗ったしにがみがいる
その人は私の伯父で父の一番上の兄

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結婚もせず既婚者の女性にちょっかい出して
子供を授かったりと
私が生まれる前は散々好き勝手やったらしい
相手の子供が生まれてから、相手共々騙して捨てたりしてた

その罰が当たったのか、40代で脳梗塞で車椅子になった
どうせなら頭をやられればいいのに、
頭だけはハッキリしていたことから不幸が始まった

祖父母が伯父の介護を始めたけれど、
伯父には借金があった
祖父母は無理をして働き借金を返す一方で、
我儘放題の伯父の介護もした
無理が祟ったのか、
二人共約5年ほどの介護の末に亡くなっている

私はまだ二歳か三歳だったので事情は何も知らないが、
相当揉めていたという朧げな記憶だけが残っている

私がまだ小さく病弱で
入退院を繰り返していたことで、
父の兄(伯父の弟、以下次男)が
介護をすることになった

祖父母の次に亡くなったのは
メインで介護していた次男の奥さん
奥さんは小学生二人の子育てもあって、
その上我儘な伯父の面倒で心労が祟り、
風邪を拗らせてとのことだった
介護を初めて三年目になってすぐのことだった

伯父は我が家で面倒を見ることになった
施設に入れたらいいと言われるかもしれないけど、
伯父の借金もあって
そんなお金はどこにもなかったそうだ

次に亡くなったのは私の母
伯父は身長が178センチだったけど、
母は身長145センチしか無かった
お風呂を求めて怒鳴り散らす伯父を
母はなんとかお風呂に入れようとした
普段なら父がいるときに父が入れてくれるんだけど、
その日は父が法事でいない日だった

私も手伝いながらお風呂に入れていたとき、
母が手を滑らせて湯船に強打した
母は意識はあったものの、ろれつが回らず
うずくまったまま何分たっても動けなかった

私が知恵を振り絞って母方の祖父母に助けを求めようと
電話帳を引張だしていたとき、
癇癪を起こした伯父が腕を振り回して
母をたたく聞き慣れた音がして、
同時に物が散乱する音がした

お風呂場に行ったら母は倒れて、
そして亡くなっていた
母はまだ35歳だった

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私は母方の祖父母に泣きじゃくりながら電話を入れ、
祖父母が警察に連絡をいれたようで、
その後家に警察の人が沢山来て、
私は警察の人に連れて行かれて保護された

私の目の裏には母の姿が焼き付いていて、
どれだけ泣いても
目を見えなくしても消えなかった
保護されてる時に父が会いにきたけど
私を連れて行ってはくれず、
その後母方の祖父母が迎えに来てくれた

祖父母に引き取られてから父に会ったのは
お葬式の時を入れて、三回か四回か
私を伯父から切り離すために祖父母は私と養子縁組をし、
それからは父は一度も会いに来なかった

父は一人で伯父の介護をしてたけど、
私が高校生の頃に亡くなった
父は54歳になったばかりで心不全だそうで、
母と同じ、お風呂場で亡くなっていた

お葬式のときに見た父は、
70才を超えていた伯父よりも年をとって見えて、
ガリガリにやせ細っていた
伯父はその後また次男のところに行き、
次男が亡くなってやっと施設に入ることになった

伯父は現在90過ぎていまだに元気に生きている
頭もまだハッキリしているそうだ
伯父は障害者なので
医療費も税金もいろいろ免除されているが、
年間1000万近くの税金を食いつぶしながら
生きてることになるそうだ

何をどう計算してそうなるのな知らないが、
何でこんな何の生産性も無い人間が税金で生かされ
働いて自力で生きてきた父や母や次男や次男の奥さんや
祖父母がしななくちゃならないんだろう

自己破産もできず、
自分で生きていくことが出来なくなった人間が
他人を食いつぶして行く前に
どうして安楽シという方法が選べないんだろう

自分のことを自分で出来なくなった人間のために、
周りが犠牲になっていくのが
当たり前のシステムに疑問を感じる

私は父や母のようになりたくないし、
父や母のような人間を増やしたくないから
絶対に子供は残さない

伯父はもし家庭でしなれたら
保護者がいたため誰かの責任になりますが
保護する者がいなければ孤独シしても命を絶っても
誰にも責任がいきませんから
介護を求める気はありません

介護地獄を見てきたのにあんな人間にはなりたくないし、
他人をそうさせたくない
できればそうなる前に
行政が安楽シを公認して選択できたらいいんですけどね
そうしたら本当に自己完結できて
誰の迷惑にもならないのに

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